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臨床心理士がユニオンはじめてみた「②組合のドア、たたいてみた」

更新日:2022年5月8日





東京都スクールカウンセラーをされていて、2020年4月に発出された緊急事態宣言下、在宅ワークが認めてもらえなかった方って、いらっしゃいません?  私がそうだったんです(x_x;)  休校中でも虐待に関するケースの対応など、勤務しているSCの方もいらっしゃいました。そのように合理的理由があれば出勤することに異議はありません。

 ただ、私の勤務校では休校中にSCの面接を求める保護者や児童の声はなく、教員の方々は在宅勤務でほとんど学校にいらっしゃらなかったため、勤務しなければならない状態ではありませんでした。東京都教育委員会から、都SCも在宅勤務を認めるという通知が学校側に出ていたこともあり、多くの学校が都SCにも在宅勤務を認めていました。

ですが、私の場合管理職から「スクールカウンセラーに在宅勤務は認めない」という理由で在宅勤務が認められず、休校中の勤務日を宣言明けに振り替えるよう指示されました。非常勤で複数の職場を掛け持ちしている私は、学校側から振替を求められた日にはほかの仕事が入っていました。学校の指示に従うと、すでに入っているほかの仕事を休まなければいけない。そうするとその分の収入が無くなる。問題なのは収入がなくなることだけではなく、もちろん、その職場の方々に迷惑をおかけすること。

それは避けたい。

 

そう思った私は、勤務日の振替ではなく、休校中の勤務日を有給にさせてほしいと学校側に伝えました。管理職は「それならどうぞ」と。

正直、そのように有給を使うことは不本意でした。


だって、今後もし新型コロナにかかったら有給だけじゃ足りないかもしれない。_| ̄|○

コロナ以外でも、やむを得ない事情で休まなければならないことは起きうる。_|\○_

もしまた緊急事態宣言が発出されて休校になったらまた有給を使わないといけない。休校のたびに勤務日変更を求めらていたら、有給が足りなくなる。_/\○_

でも、学校側の言うとおりにしないと来年度不採用になるかもしれない、こわいよ~。困るよ~。立場が弱くてつらいよ~。____○_


という考えが頭の中で周り続けました。脳内無限ループ地獄のスイッチがずーっとオンのままです。ストレスが高すぎてチョコを食べるというコーピングだけではまったく追いつかない状態です。このままでは体重増加だけでなく、生活習慣病にもなりかねない。心身ともに不健康まっしぐら。


心身の健康を悪化させないため、さらなるストレスコーピングとして、賢いお友達から知恵を授かろうと、花子さん(仮名)に電話をかけました。


私:   「花子さん、聞いて。困ってるの」

花子さん:「そうなの?私も実は困ってるの。保健所の仕事、コロナで母子を集めることができないから来なくていいっていわれて。仕事そのものがなくなったの。『保障はないんですか?』って恥ずかしいけど思いきって聞いたら、『先生は職員じゃないから、保障はありません』っていわれたの。あと、『出勤して仕事しないことには給料なんて出せないでしょ』っていわれたの。」

私:   「ひどすぎる!こっちにも生活あるんだから!!」



 というわけで、花子さんは私よりもっと逼迫した状態で困っていました。

二人は延々と「臨床心理士として働くのは決していやではないし、やりがいはあるんだけど、雇用が不安定でいつクビになるかもわからない、雇用主の言いなりになるしかない弱い立場がずーっと続くようじゃ、他者の支援をしている場合じゃないよね。専門職として、生活の不安なく生きていけるようにしていかないとやばいよね。」と語り合ったのです。

花子さんと私はずーっと前から、同じ危機意識を持ち、このことについて延々語り合ってきたのですが、このとき、二人は最大級に強い危機感を共有していたので、


「やっぱ、誰かがやってくれるの待ってちゃだめだね。臨床心理士会がいつかどうにかしてくれると思ってたけど、待ってちゃだめだね。自分たちで立ち上がって変えるしかないね」


と、前向きかつ建設的な意見が生まれたのです!


そして、この後、花子さんはすぐに行動に移しました。保健所の仕事がなくなったことについて、非常勤の公務員のための組合に相談に行ったのです。


そうしたら、変わったのです!

保健所の仕事、休業補償が出ることになったのです!!

すごくないですか?

動いたら、変わったんです。

そんな花子さんに紹介していただき、私も組合の田代さん(仮名)に相談しました。

田代さんは、「管理職から一方的に決められた勤務日の変更という指示は双方の合意に基づかないので、有効ではない。今後同じことが起きたら、管理職にそのように伝えてください。過去に有給にした分も、さかのぼって取り消してもらうことはできますけど、どうします?」

と、丁寧かつ親切におっしゃってくださいました。


私は、

「もうすでに有給にした日の勤務についてさかのぼって話し合うようなことは求めていないけれど、今後同じようなことが起きたとして、有給を使うのはいやなので、管理職と合意に基づいた話し合いをするよう求めます。そのように言っていいということですよね?」と確認しました。

すると、田代さんは「はい。もし、組合の人間が一緒に話した方が良いなら一緒

に行きます」

と答えてくださいました。


組合の田代さんに相談した結果、脳内無限ループ地獄がオフになりました。

めちゃくちゃありがたい!

相談に乗ってくれる方の存在がこんなにも安心感をもたらすのかと、深く実感しました。花子さんから「すっごく頭がよくて、こちらの立場をわかってくださって、頼りになる」という前評判を聞いていましたが、田代さんは花子さんの言う通り、ストンストンとこちらの困っていることに対して明快なお答えをくださる方で、ブラックジョークにも対応可能なシャープな知性の持ち主、という印象の方でした。全然怪しくなかったです。太い鉢巻き巻いてないし、空に向って拳を振り上げそうな雰囲気も漂っていませんでした。


  











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