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臨床心理士がユニオンはじめてみた「④SCの評価って?」

ユニオンを立ち上げて私たちがやったこと。

それは、


「都SCを続けていて感じる不安をカジュアルに皆で語り合う」


でした。


 例えば、ある日の会議中交わされた会話はこんな感じ。


Aさん:「ぶっちゃけ都教委ってSCのことどう思ってるんだろうね」

Bさん:「理由も知らせてもらえずに突然不合格になっちゃう方がいたりするし、SCのこと大切に思っていただけてるのかな~~」

Cさん:「そもそも、私たちが次年度もSCの仕事を継続できるかできないかって、管理職の評価で決まるんだよね」

Dさん:「それだけじゃないみたいだけど。管理職の評価は大いに関係あるんだろうね」


こんな風に、日ごろからの疑問や不安を自由かつ素直に語り合っていると、それまでただひたすら静かに話を聞いていた組合の平賀さん(心理職ユニオン二代目担当。初代田代さんは異動で卒業)がおもむろに口を開きました。


平賀さん:「管理職によるSCの評価はどのような基準に基づいて行われてるんですか?」

一同:「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

Aさん:「えっとー、そうですね~。どうでしたっけ~。ハハハ( ̄∇ ̄;)。

Bさん:「そう言われると。具体的にはちょっとよくわからないです。アハハ('∀')


そうなんです。

私たち、恥ずかしながら、雇用の継続にとても重要であろう、SCの業績評価がどのようなものか具体的にはわかっていないということに直面したのです。


Eさん:「どうしたらいいんだろうね。都教委に質問したらこたえてもらえるのかな」

平賀さん:「いまメールしました」

一同「ん?」


平賀さん:「都SCの業績評価の基準を開示するように、今都教委にメールしました」


平賀さんは私たちが質問に答えられず苦笑いしている間に、都教委にメールを送っていたらしい。あまりに素早いメール作成、そして送信。私だったら都教委にメールを送るとして、そんなシャシャっとできない。


「平賀さんて、都教委とお友達だったりします?」と思わず聞いてみましたが、違うそうです。(そりゃそうだ)


そして、会議から数週間が経過。

一度は開示を断られたものの、組合側が根拠に基づいて開示を請求したところ・・・


開示されました!!!!!

これが、SCの業績評価基準シートです。3種類あります。

ユニオン内部で検討し、都SCとして働く方々と共有すべき情報であると判断し公表することにしました。



協調性を重視しすぎるとSCとして教員の方々と違う見解を述べにくくなるのではないか?


勤勉性が不十分ってどういう状態なのか?


そもそもSCの職務遂行能力とは、どのような能力を指しているのか?


などなど。


疑問に思ったことはあります。


かといって、どのような評価基準が適切なのかと言われると。

これは時間をかけて、慎重かつ丁寧に議論されるべき難しいテーマで今の段階では明確に示すことはできないのですが・・・。

今後、都教委の方々とSCが建設的な議論をして作っていけるのなら、素晴らしいことだと思います。

心理職ユニオンとしては、業績評価基準の運用の実態やその改善について都教委と議論していきたいと考えています。

(ちなみに、労働実態調査報告書の要望の部分にも評価について書いてありますのでぜひご一読ください)


今の段階では、開示された評価基準をまずは把握して、管理職がどのような視点でSCを評価しているのかを頭の片隅に入れておく。

勤務校の管理職との関係が良好ならば、このような評価基準があることを知ったということを伝えた上で、その管理職が考えている勤勉性や協調性、職務遂行能力について尋ねてみるのもいいかもしれませんね。


都SC労働実態調査報告書の一番下にコメント欄がありますので、SCの業績評価について、ご意見、ご感想などあればぜひ記入ください!!

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